2012.06.11 / ARKSTAR NEWS
ARKSTAR公演『パパーアップ』レポート

2012年4月28日に新百合21ホールにて行われたARKSTAR公演「パパーアップ」。
今回の公演はしんゆり芸術祭の一環として共同開催という形での開催となった。
今年の芸術祭の目玉ともいえるであろうARKSTARの公演は多目的ホールに山台を組むなどうまく会場の広さを利用した作りになっていた。
今回のテーマが「日常生活」、普段の一般の家庭の1日を描いたストーリーだ。
会場が暗転になると目覚ましの音が鳴り始めスタートする。
家族の娘役YUIのアクティングからスタートした。
OPENEINGシーンには歯ブラシ隊や着替え隊が登場しLOCKやJAZZで華やかに演出を彩った。
その中でも面白かったのは木枠をうまく使った三面鏡の鏡に見せる演出だ。
主人公の娘役と同じ格好をした三人が木枠の後ろに立ち同じ動きやダンスをするシーンでは鏡を見ている娘がうまく表現できていた。
次のシーンに移る途中に驚いたのは映像でのつなぎだ、現代をうまくつかんだ映像でTWITTER画面と思われるものを用いて文字と音声でシーンを繋いでいた。
映像が終わると場面は次のシーンに転換する。
電車で会社に向かうパパのシーンでは座席を巡っておばあちゃんとダンスのバトルを繰り広げるシーンはコミカルで観客の笑いを誘った。
時間軸にそった形で進行する今回のストーリー、次のシーンでは娘が学校で勉強するシーン。
数字のTシャツを着た生徒たちが娘と共に問題を解いていく、その数字と娘の絡みを音と構成をうまく使い不思議な世界観を見せつけた。
次のママが掃除をするシーンではNATSUMIが演じるママとその邪魔をするゴミやほこりたちとのやり取りをコミカルに描いたシーンだった。
生徒自身が先生と共に作った初の共同制作しーんではPOPとJAZZの融合をうまく行い今までに見たことない表現を披露した。
更に時間軸は進み会社で上司に怒られるパパのシーンに突入する。
椅子とファイルのみを使ったものだがその表現力とダンスの構成に魅了された人も多いのではないだろうか。
仕事を終えたパパが次に向かった先は夜のショービジネスを思わせる場所であやまんJAPAN
ふんする三人からの演出で始まり妖艶な衣装を身にまとったKIDS達が大人顔負けの色気魅了する。
上の舞台としたの舞台の転換をうまく使った構成で華やかな演出を彩った。
まさにバーレスくを思わせるショーと言ってもいいだろう。
物語中盤になると娘が塾で勉強をするシーンに変わる。HOUSEのステップを刻みながら勉学に励む生徒たち、しかし出来の悪い娘は先生に呼び出しをくらう。
先生役KYOKOと娘役YUIの二人によるHOUSEそしてLOCKダンスでダンス技術の高さをしっかりと見せつけた。
その次のシーンではパパが酔っぱらって色んな人を巻き込んで最終的にMARINふんする警官に絡み全員で盛り上がるシーン、BREAKダンスをうまく使い酔っぱらいの千鳥足をうまく再現し
BREKAダンスの新しい表現方法を見出した。
物語後半戦、娘と友達が帰り道にヤンキーに絡まれるシーンではNATSUKAが登場。
白の特攻服にヤンキーをうまく表現した髪型とメイクで会場の観客をアッと言わせる。
次のシーンではさらわれた娘からの電話を受け取るパパ達を時間差と左右の照明の切り替えでうまく表現し緊張感が漂う演出を披露する。
そのままクライマックスへ突入するやいなやマイケルジャクソンのビートイットの曲が始まりヤンキー軍団と警官隊の戦いへと突入する。
生徒が作った振付で全員によるダンスで気迫と溢れるパワーで踊る子供たちに圧倒された人も多いのではないだろうか。
警官隊とヤンキー軍団のバトルが進むとそこに舞台上の幕が開きヤンキー軍団のボスNATSUKAふんするパパが登場する。
パパ VS ヤンキーパパとの壮絶なバトルをダンスでうまく表現する。更に舞台の上では娘を助けようとママがヤンキーたち
と戦うシーンで上と下、更には左右の応援団たちをうまく使い会場の広さを活かした演出で魅せる。
物語はパパがやられてしまい絶対絶命のピンチに陥る、しかしそんな時娘の声が聞こえパワーアップするパパが金色のジャケットを
来て本領発揮する。パパ役GEROGEの気迫あふれるソロダンスはこの日一番の盛り上がりを見せた。
ママと娘を助け出し見事ヤンキー軍団を倒す。
物語の最後には真っ白な木枠を使い天使が現れパパ・ママ・娘の三人を仲良く映す演出で会場を感動の渦に引き込んだ。
全体を通して物語もシンプルで分かりやすく、子供たちの表現力や表情には驚かされた。また色とりどりの照明や舞台の演出
のカギとなる衣装も華やかでストーリーをうまくアシストしていたのではないだろうか?
KIDSらしさと現代の家族や世界観をうまく表現した「パパーアップ」は大歓声のまま幕を閉じた。